AGAセルフチェックをする前に脱毛症の種類を理解しよう

近年、メディアやネットなどで、何気なく見かけるようになったAGAという言葉は、男性型脱毛症のことを指し、主に成人男性に見られる髪が薄くなる状態のことを言いますが、一口にAGAと言っても、様々な種類があり、自分がどのタイプの脱毛症なのかをセルフチェックし、それに合った対処法をすることが必要です。AGAの形状や抜け毛の量、部位、抜け毛の毛根の形などによって、それぞれことなる脱毛症の名前がありますが、主に成人男性に多いと言われる、円形脱毛症、脂漏性脱毛症、粃糠性脱毛症の3つについて、その初期症状やセルフチェックの仕方を紹介するとともに、特定の方に見られる薬物による脱毛症や老人性脱毛症についてもご説明したいと思います。

 

まずは、セルフチェックを行う際には、鏡を使っての自身による頭部のチェックと、他人によるチェック、抜け毛の毛根の形状確認をすることが基本となっています。よく知られている円形脱毛症という症状は、その名のとおり、髪の毛が抜け落ち、十円玉大くらいのハゲができる症状で、原因としては、体質、ストレスなどにより、免疫細胞のTリンパ球が頭皮の下にある毛根を異物と見なして攻撃してしまうということが挙げられ、まとまった髪の毛がごっそり抜けていたり、頭部が部分的に痺れたり、爪に縦線などが出来たり、毛根が弱い抜け毛が多数ある場合は、注意しなければなりません。脂漏性脱毛症は、頭皮の皮脂過多により、毛穴が詰まり、かゆみ、べたつき、赤味などを伴い、毛根部までもが炎症を起こしてしまう症状で、実際、全体的に見れば、脂漏性脱毛症で悩む人はそれほど多くないものの、抜け毛の毛根を見てみると、白い物質、すなわち皮脂が付着しているのが特徴と言え、一方で、粃糠性脱毛症は、外的要因、内的要因で、頭皮環境が乱れ、フケが大量に発生した結果、毛根部や毛穴を詰まらせ、脱毛するという症状で、抜け毛の毛根をチェックすると、毛根部がかぎ型であったり、ひげのようなものがついていたりする場合があります。一方で、特定の人に見られる薬物による脱毛症は、長期間、身体に合わない薬物を摂取することによって、その副作用により、髪の毛が次第に薄くなっていったり、或いは、強い副作用で、ごっそりと抜けてしまう状態のことを指し、薬物を中止すると、抜け毛は次第に少なくなる傾向があるようで、特に薬物などの副作用によらず、年齢と共に、頭皮の栄養が枯渇し、頭皮が硬くなったり、血行が悪くなったりして、次第に毛根が細くなり、髪の毛が抜けてしまうものを老人性脱毛症と言います。これは、主に60歳以上の高齢者に見られますが、現在では、ストレスや生活習慣によるホルモンの乱れなどにより、頭皮環境が悪化し、老化が進んでしまう場合も少なくありません。

 

このように、AGAと言っても、その症状や毛根の形状、年齢、生活環境などによっても、いくつかに分類することができ、それぞれ対処法や治療法が異なりますので、まずは、セルフチェックをすることが第一で、もし、自分がどれかの症状に当てはまった場合は、ひどい場合は、医師に相談するか、スカルプケアなど、自分で自宅でできるホームケアを早速始めましょう。例えば、脂漏性脱毛症などの、皮脂過多による場合のスカルプケアと、粃糠性脱毛症や老人性脱毛症などの頭皮環境の悪化や栄養不足によるケアの仕方は、使用するシャンプー、頻度、マッサージの仕方なども含め、全く異なってきます。適切でない、製品を使い続けると、AGAの悪化に繋がることもありますので、セルフチェックの判断に困った場合は、専門家などに思いきって相談してみるのも一つの方法です。

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