遺伝が心配ならAGAセルフチェックをしましょう

男性型脱毛症(AGA) になる原因として、隔世遺伝はどれほど関係してくるのでしょうか?
薄毛と遺伝の関係については、現在のところ医学的に完全な解明がされているわけではありません。しかし、統計や医師の経験から、ある程度の関係性があることがわかっています。

 

ドイツ、ボン大学の研究では、薄毛の男性は「X染色体にある男性ホルモン受容体遺伝子の異変」が多く見られるため、男性ホルモンの異常が頭皮にあらわれやすいことから、髪が抜けるようになるという可能性に言及しています。

 
男性型脱毛症の原因となる、DHT男性ホルモンの影響が受けやすさは、アンドロゲンレセプター遺伝子で決まります。アンドロゲンレセプターを感受しやすければしやすいほど、少量のDHTでも薄毛を引き起こしやすくなります。そういった薄毛に関係する遺伝子はX染色体に多く存在していることが確認されました。

 
男性はXとYの染色体を保有し、X染色体は母親から受け継ぎます。つまり母方の祖父母が薄毛であった場合、その子孫が男性型脱毛症になる確率は高くなると言えるでしょう。父方の両親の遺伝が関係することももちろんあります。

 

 

また、薄毛の原因となる、DHTを生み出す体質の遺伝も、男性型脱毛症に大きな関係性を持っていると考えられています。5aリダクターゼが活発であるほど、DHTが生成されるため、父親、母親のどちらかが、活発な5aリダクターゼの遺伝子を持っていれば、子供に受け継がれることになります。母親が薄毛の場合は75%、父親が薄毛の場合は50%と、薄毛の遺伝子は優性遺伝であることは間違いありません。

 

 

しかし、遺伝による男性型脱毛症は全体の25%と言われ、薄毛自体は、様々な要因が複雑に絡み合って発生しています。両親から薄毛遺伝子を引き継いだ兄弟で、薄げになる兄と、ならない弟がいることを考えると理解しやすいででしょう。食生活や運動、ストレスなど、生活習慣が、薄毛の原因として大きく関わっていることもあります。

 
また、正常で健康な髪は、毎日50本から100本は抜けかわるもので、季節によって量も増減します。それを抜け毛と勘違いしている方も多く、かえってストレスをかかえて、実際に薄毛を発症させることもあるでしょう。

 

 

セルフチェックは、お風呂場の排水溝にネットなどをかぶせ、通常とおりシャンプーを行って抜け毛を調べてみましょう。髪の毛の本数よりは、抜け毛の質をよく見ます。細く、やわらかい、コシがない場合や、産毛のような抜け毛が多い場合は、男性型脱毛症である可能性が高いです。日ごろからセルフチェックを行い、気になる症状があれば、きちんと医師の診察を受けましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です